レビュー



ATH-AD500

○Good!! ・ほぼオールジャンルに使える
・音の抜けや広がりが楽しめる
・音のバランスが良い
×Bad... ・音場が近く定位がイマイチ
・音がやや無機質で面白みがない
・低域の輪郭や音圧が感じられない
◎Point! オーディオテクニカらしい癖はあるが、音のバランスが良くオールラウンドに使える機種。音のシャープさや抜けの良さが印象的。

雑感

高域がシャープでやや金属的、音が近くて分離が良く、場合によっては密度が足りずスカスカに感じる。ある意味でオーディオテクニカの典型的な機種。多少好き嫌いは分かれるが、多くの人にとって開放型の入門機とも言えるほどにバランスが良く、量販店で買えるものとしては定番となっている。低域は、音圧はないものの量感は十分にある。輪郭がはっきりしない独特の低音で、ベースの質感や迫力を求める方向には合わないが、音の広がりを求めるには向いている。細く金属的な中高域により、音が冷淡で面白みがないと感じられることもあるが、音の抜けに関しては開放型らしく十分なものを持っているし、やわらかい低域に由来した温かみのようなものは感じることがある。一番気になる点は、音場の近さと定位感か。53mmという大口径のドライバーを耳のすぐ近くに配置しているため、耳に張り付くような平面的な音場を形成し、定位がイマイチに感じる(楽器の方向を認識しにくい)ことがある。とはいえ、この点さえ許容できれば、独特の開放感を味わえるオールラウンドな機種として活躍するだろう。

おまけ

ATH-AD500

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