レビュー

雑感

5000円以下の機種の中では高いコストパフォーマンスを誇るヘッドホン。低域は、超低域と一部の中低域が軽めで、曲によっては物足りなさを感じることがある。質としては、打ち込み系にも生楽器にも対応できる万能型の質感。中域は、音の硬さや温かみが適度で、艶があってヴォーカルの表現がなかなか生っぽい。高域は、やや荒っぽくシャリつくこともあるが、基本的には明るくキラキラしたポップス向きの質感。ピアノの高域は、少し明るすぎてうるさく感じることがある。全体的にみて、音のキレと艶を両立しており、打ち込み系と生音が両方含まれる楽曲での表現力は見事。音場は値段を考えれば広めで、音のメリハリや明瞭さもなかなか良い。細かい音バランスの癖や高域の雑味はあるが、普通に幅広いポップスを楽しむ用途には十分な能力を持った機種。