レビュー

雑感

軽量で涼しい付け心地の耳のせ開放型ヘッドホン。低域は、構造や値段を考えればなかなかしっかりと量が出ている。超低域は少し厳しいが、普通のベース域はあまり不足することなく最低限の厚みをもっている。中域は、一部にやや芯が通っている感じがするが、それなりに明瞭に聴こえる。ヴォーカルやピアノの艶や温かみはそれなりに感じる。高域は、やや粗っぽさを感じ、音の抜けはともかく伸びはイマイチ。SONYの低価格帯に特有のシャリつき方で、高域の音圧と量はあるが歪っぽい付帯音で透明感がやや損なわれている感じ。全体的にみて、少しSONYらしい癖がある音ながら、よくまとまった開放感あるヘッドホン。コードが長く付け心地が軽いので、テレビ用途にも使いやすいし、実際にテレビ向けの音質傾向でもある。