SE-205
○Good!! |
・あっさりした聴きやすい中域 ・シャープで澄んだ高域 ・近くて響く音場 |
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×Bad... |
・低域がほとんど出ない ・立体感やメリハリのない音像 ・重量が重くてごつい |
◎Point! | 低域はほとんど出ないが、とても古い機種の割りには高域がシャープで澄んでいる。意外にも打ち込み系向きの音。 |
雑感
付けた感じは、フィット感はそれなりにあるものの、とにかく重くてごつい。ヘッドバンドは幅があって頭部との接触面積が広いタイプだが、クッションが入っておらず固さを感じる。イヤーパッドはそれなりに柔らかく、かなり購入から時間が経った現在でも使えるレベルであることから、耐久性は高いと言える。音の印象は、やはり最近の機種と比べると、どこかベールを被せたようなリアリティのなさを感じる。それでもヴォーカルは比較的得意なようで、中域は比較的自然で安定している。音のバランスは典型的なかまぼこ型(中域メイン)。低域は、超低域はほとんど出ていない。浅い中低域もあまり量が出ないのでかなりすっきりした印象。音場は、ハウジングが大きい割には広くないが、一応ホールのような音響効果がついた曲では、響きの良さから広がりを感じる。会社も販売時期も違う割には、ULTRASONEのDJ1に近い音作りで、DJ1よりも音が近くて高域が細い点が異なる。低域は、かなり少ないもののタイトで締まっているし、高域は、ある程度澄んでいて爽やかさが良い。ドライバに使用している磁石や振動版が古いためか、音像の定位にメリハリがなく、最近のヘッドホンと比べるとS/N比が低くて立体感が出ない印象だが、逆にそれを味として楽しめる場合もある。決定的に低域不足のため、力強さを求める向きには合わないが、あっさりとした音を楽しみたいならこれからも使い続けていける機種。
おまけ