BSSP10
○Good!! |
・アンプ部分の使いやすさ ・スピーカー部分を変更できる ・音バランスの調節が可能 |
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×Bad... |
・低域に締まりがない ・BBEをオンにするとドンシャリ化する ・BBEをオンにすると音線が細くなる |
◎Point! | スピーカーとアンプが独立しており、自由の好きなスピーカーに交換が可能。アンプ部の使い勝手がよく、コストパフォーマンスは高い。 |
雑感
ミニコンポを縮小させたような外観のコンパクトなスピーカーシステム。BBE技術が採用されており、圧縮音源で失われたデータを復元するBBEのオンオフがアンプ部のボタンでできる。iAUDIO 6を使っていたので、BBEの効果の特徴は知っていたが、やはりBBEをオンにすると高域がシャープになり、音バランスがドンシャリ化するようだ。BBEの是非はともかく、スピーカー部の素質がイマイチで、中低域から下がやけに膨らんで箱鳴りのようなこもり感が気になる。試しに他のアンプに繋いでも同じ傾向だった。逆にアンプ部に他のメーカーのスピーカー(SP-X100)を繋いでみると、低域は特に誇張されることなく聴こえた。アンプ部の素質は悪くなく、音バランスが弄れる小型スピーカー兼ヘッドホンアンプとして使うには便利。純正スピーカーでの音は、とにかくブーミーで締まりのない低域が気になりやすく、Buffaloお勧めのBBE設定だとさらに低域の量が増すのでかなり好みがわかれる。中域はキレがイマイチで、ヴォーカルやギターの質感がのっぺりと塗りつぶされてしまう。高域は、BBEオフだとあまり滑らかでない主張しない高域で、BBEをオンにすると、音線が細くなり、多少解像度が向上する。スピーカーのエッジが広めで、振幅が大きいためか、多くの音域に低域の膨らみが被さって聴こえる。ヘッドホン端子部の音質は、まったく入力音と変わらないか、多少は音の輪郭をはっきりさせ、低域のコシを強くしてくれる印象を受けた。BBEをオンにすると、ホワイトノイズが増えるが、ヘッドホンによっては面白い変化が楽しめることもある。HP-RX500のような、あまりメリハリがなく柔らかい印象の癒し系のヘッドホンは、打ち込み系やロックがノリ良く楽しめる程度にドンシャリでパンチの効いた音になる。ただ、基本的に多くのヘッドホンでは荒々しく歪みが気になるようになるので注意が必要か。