レビュー



SRS-T33

○Good!! ・一部の音源で抜けの良い高域が楽しめる
・電池なしでも使える
・コンパクトでどこにでも置ける
×Bad... ・多くのジャンルでは軽い音調が気になる
・低域があまり出ない
・音量を上げると音が歪みやすい
◎Point! 軽い音で、曲のジャンルを非常に選ぶが、相性がはまればなかなか面白い音を鳴らす機種。省スペースで、パッシブモードが付いているのが便利。

雑感

簡単に言うと、SRS-Z1より軽い音のSRS-T57をさらに軽くしたような音。T57よりも低域が少なく、全体的に音の重心が高い。電源を入れると自動でバスブースト機能が働くので、音量や曲によっては歪みが気になる。音量の取りやすさや耐入力値、最大音量は、SRS-T57よりも悪いが、T57が音全体に低域の濁りが被さるのに対し、低域が少ない分、曲や音量にもよるが、こちらの方が高域の濁りが少なく、多少澄んだ音を鳴らすように感じる。中高域の抜けはT57よりも良く、ハイハットやシンバルの響きの透明感はこちらの方が上。また、一部のジャズ等では妙に金管楽器の高域の抜けとドラムスの軽快さがはまって、心地よい音を出してくれることがある。低域の量感を気にしない聴き方をするならば、重心の軽さはあるものの、ある種レトロスピーカーのようなアコースティックでノイジーな楽しみ方ができる。とはいえ、多くのポップスやロックでは音の軽さがマイナスに働いて、シャカシャカと安っぽい音になってしまうので注意が必要。曲のジャンルをかなり選ぶ上、電池のパワーが足りないとすぐに歪み感が酷くなるため、使いどころには困る機種。

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